矯正歯科|名古屋歯科口腔外科・矯正歯科|マウスピース型矯正専門クリニック

〒467-0846愛知県名古屋市瑞穂区荒崎町1-2
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矯正歯科

矯正歯科|名古屋歯科口腔外科・矯正歯科|マウスピース型矯正専門クリニック

矯正歯科とは

矯正歯科とは

矯正歯科とは、悪い歯ならびや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療のことをいいます。きれいな歯ならびにするために、歯を削って被せる治療を行うことは、基本的にはありません。矯正装置を通じて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを治していきます。
歯並びの美容的な改善をするだけではなく、発音障害を改善すること、前歯で食べ物をしっかりとかみ切ることや奥歯で食べ物を噛み砕くこと、全身とかみ合わせのバランスを調整すること、歯のガタツキをなくすことにより歯の清掃性を良くして、歯の寿命を延ばすという予防的な効果も持ち合わせています。さらに、成長期のお子様には、顎、顔の適切な成長発育を促す効果もあります。

矯正歯科治療の目的は、すでに発現した異常に対しての処置と、将来、発現するかもしれない異常に対しての予防的対応が含まれます。
歯列・咬合の異常は、咀嚼の困難、咀嚼能力の低下、発音障害、顎の発育を歪める、むし歯・歯周病のリスクの増大、顎関節症、外傷時の損傷(歯の破折・脱臼、口腔粘膜の損傷)が受けやすいだけでなく、心理的障害(心や性格の歪みを生じさせる)にも影響します。

こんなお悩みはありませんか?

  • 歯並びがデコボコしている
  • 受け口が気になる
  • すきっ歯を治したい
  • 出っ歯が悩み
  • 口をきちんと閉じられない
  • 噛み合わせが深い
  • 食べ物をしっかり噛むことができない
  • 言葉がはっきり出ない、正しい発音で話したい
  • 歯がみがきにくくむし歯や歯周病になりやすい、口臭も気になる

当院では、マウスピース型矯正装置の専門クリニックとして、成人矯正ではマウスピース矯正(インビザライン)、小児矯正ではマウスピース矯正(インビザライン、プレオルソ)、床矯正を行っております。また症例によっては、ミニインプラントを用いて歯の牽引移動など補助的装置を使用する場合もあります。

初診カウンセリング(無料)

初診カウンセリング(無料)

全ての患者様に初診カウンセリングを無料で行っています。現在のお悩みや歯並びのご要望を伺いながら、必要な処置や治療の流れについてお話をさせていただきます。 矯正治療がスタートすると長いお付き合いになります。ですから、治療のクオリティだけでなく、患者様が心から信頼できる・心地よい医院であることもとても大切なことだと考えています。カウンセリングでは、私たちが治療のご相談にお応えするだけでなく、患者様に「安心して通えるクリニックかどうか?」を確かめていただくためにも無料で実施しています。

おとなの矯正(成人矯正)

永久歯に生えそろった方を対象とするのが成人矯正です。
当院では、マウスピース(製品名インビザライン)に特化した医療設備が整っております。
インビザラインによる矯正治療は、目立ちにくい・痛みが少ない・取り外しができるといったメリットの多い治療法ですが、デメリットにはどんなものがあるでしょうか?

考えられるリスク・デメリット

  1. 1日20時間以上装着する必要があります。正しく装着できない場合、良好な治療結果が得られない・治療期間が延長するなどのリスクが考えられます。
  2. 口腔内の状況に応じて、本矯正装置のみでは対応できないこと、補助矯正器具が必要になるケースがあります。
  3. 1週間~2週間毎に患者様ご自身で新しい装置へ交換していただくため、自己管理が重要です。
  4. 新しい装置に交換後1~3日ほどは痛みや違和感が出ることがあり、その程度には個人差があります。
  5. 治療後には、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)の装着が必要です。
  6. 保険適応外の治療であり、一般の歯科治療と比べ治療費が高額であることが考えられます。

こどもの矯正(小児矯正)

小児矯正のメリット

抜歯の可能性が減る

あごが小さく永久歯が生えるスペースが足りない場合は、あごを広げて永久歯が生え揃うスペースを作ります。歯が重ならないように計画的に永久歯を並べていくので、スペース不足による抜歯の可能性を減らすことができます。
また、大人になってから矯正を行う場合に抜歯が必要な症状でも、あごの成長期であるこどもの時期に矯正を行うことで、抜歯をする可能性を減らせるようになります。

永久歯が悪い方向に生える可能性が減る

乳歯が抜けるタイミングをコントロールすることで、永久歯が歯ならびとずれて生える原因を解消し、永久歯の歯ならび・咬み合わせ悪化の予防につながります。
乳歯が長く残っていると永久歯が乳歯を避けて生えてくるため位置がずれる原因となります。
また、乳歯が早く抜けてしまった場合はスペースを確保する器具を装着することで、左右の歯が移動してきて永久歯が生えるスペースがなくならないように処置を行うことができます。

顔のバランスを整える

こどもの時期に、あごは成長します。咬み合わせの悪い状態を放置しておくと、あごの成長に偏りが生じてしまい、顔のバランスが崩れる可能性があります。
そこで、こどもの時期に矯正を行うことで咬み合わせが改善され、あごの骨がバランスよく成長し、顔のバランスが整えられます。

将来的な手術の必要性が減る

成長期に予想以上に下あごの成長が進むことがあります。成長具合によっては矯正だけでは治療が難しく、成人後にあごの外科手術が必要になるケースもあります。あごの成長をコントロールできる小児矯正の時に、下あごの過度な成長を抑制することができれば、外科手術を回避し咬み合わせのバランスのとれた輪郭に整えることができる場合があります。

早めの対処で治療期間が短く済む

Ⅰ期治療(3~10歳)から小児矯正をスタートできれば、Ⅱ期治療(思春期成長後~成人)から矯正治療を開始する場合と比べて治療期間を短縮できるという考え方もあります。永久歯が生えるスペースを確保しながらあごの成長もコントロールできるので、Ⅱ期治療では治療が早く終わることがあるほか、Ⅱ期治療そのものが不要となる場合もあります。

正しい発育を促すことができる

指しゃぶりや舌癖などの癖は咬み合わせ(開咬などの不正咬合)や口の機能(発音・咬む・飲み込む)、全身の健康(口呼吸など)にも大きく影響します。こどもの頃に身についてしまった癖や習慣は、大人になっても抜けないことも多いのでこどものうちに直しましょう。こどものうちに正しい舌の使い方や呼吸方法をマスターできれば、お口の機能改善やバランスのとれた咬み合わせ、輪郭のゆがみ、呼吸や姿勢などの改善が期待されます。歯列矯正と並行しながらあごの発育に悪影響を及ぼす癖を正すことで健やかな成長を促すことができます。

コンプレックスの解消

こどもの時期に矯正治療することは、歯ならびの悪さや顔のバランスの悪さなどのコンプレックスの解消につながり、健全な精神発達の環境を整えてあげることができます。

こどもの矯正(小児矯正)は2段階からなります

1期治療(骨格矯正):あごの骨のバランスや大きさを整える、永久歯の生えてくるスペースを確保してあげる

1期治療とは混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)から行う治療です。あごの大きさや形、かみ合わせなどを整えます。

多くのメリットがある1期治療

この時期は成長する時間を利用してあごの大きさや歯列をコントロールしながら治療できるので、骨格そのものを改善できる、抜歯の可能性が低くなる、2期治療がやりやすくなる(2期治療が必要なくなる場合もあります。)など多くのメリットがあります。
治療開始は5歳~7歳。早期発見・早期治療が大切です!
乳歯が永久歯に生え変わる時期(5歳~7歳ぐらい)から治療を始めるのが望ましいです。1期治療は早期発見・早期治療が大切です。あごの成長が旺盛な時期に治療を開始できると取り外し式の装置を使えるため、お子様の負担も少なくなります。少しでもおかしいと感じたらお気軽にご相談ください。
治療期間は2年位で永久歯が生えそろう12歳ごろまでは経過観察の期間となります。
来院間隔は1~2カ月に1度程度です。

2期治療(歯列矯正):永久歯が生えそろってから歯の位置を整える

こどもの矯正 2期治療

1期治療で、歯の土台であるあごの形や大きさを改善した後、永久歯がすべて生えそろって、永久歯列が完成してから歯並びや噛み合わせを治すのが「2期治療」です。
1期治療であごの大きさや前後関係が良くなっても、歯並びがでこぼこしていたり、歯が回転して生えていたり、上下の噛み合わせが良くなかったり、前歯の前突感が少しあったりした場合に2期治療を行います。
2期治療は永久歯が生えそろう12~13歳くらいから行います。
1期治療であごを拡大して2期治療へ移行するため、一般的な成人矯正と比べて治療期間が短くなったり、抜歯の可能性が低くなります。
1期治療で歯並びや噛み合わせが改善されれば、2期治療は必要ない時もあります。
(注意)いきなり2期治療から始めることはできません。
1期治療が奏功しての2期治療です。
1期治療なしで12-13歳以上で矯正を始める場合は成人矯正に準じます。

第1期治療

乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)の治療です。年齢の目安は6歳から12歳。また3歳から5歳頃の乳歯の時期からかみ合わせが気になるお子様には予防矯正(0期治療)も行っております。6歳以前のお子様でも歯並び・かみ合わせが気になる方はご相談ください。

主な治療

  • 筋機能訓練(口周りの筋肉バランス・舌位置の改善)
  • 拡大プレートを利用した顎の骨の拡大
  • 顎の骨の成長誘導
  • 永久歯の生えるスペースの確保

当院では、対応させていただいております

  • インビザライン・ファースト
  • プレオルソ
  • 床矯正装置
第2期治療

1期治療によって顎の骨の大きさやバランスが整えられ、永久歯がきれいに生え揃う土台をつくれるので、2期治療の必要がない場合もあります。1期治療であまり効果が得られずに2期治療に入った場合も、将来的に永久歯を抜かずに治療できる可能性が大きくなり、部分的な矯正治療で済むこともあります。2期治療を行う年齢の目安は、13歳頃からです。もし不適切な生え方をしそうな永久歯があっても、完全に生え終わって顎の成長が止まった段階で治療を始める方が、効果的な場合もあります。永久歯の歯の根までコントロールして最終的なきれいな歯並び、咬み合わせを作ります。

矯正装置の種類(当院で用いている)

大人の矯正

マウスピース矯正

透明なマウスピースタイプの矯正装置です。ブラケットやワイヤーを使用しないため、付けているのがほとんどわかりません。マウスピースを1-2週間ごとに新しいものに付け替えていくことで歯並びを改善していきます。

マウスピース矯正のメリット

1. 透明で目立たない

透明なマウスピース型の装置なので、笑ったときに着けていることがわかりません。

2. 自由に取り外し可能

従来のワイヤー型の矯正装置と違い、自由に取り外しが可能なので、食事中の煩わしさがありません。また、ご自身でお掃除も可能なので衛生環境を保つことができます。

3. 金属アレルギーの心配がない

マウスピースは薄いプラスチックで作られているので、これまで金属アレルギーで矯正ができなかった方々にもおすすめです。

4. 古典的なワイヤー矯正に比べ移動時にかかる力が小さいため、ワイヤー矯正で認められる調整後の痛みによる食事が苦痛に感じることは少なく、ワイヤー矯正と比べて歯の神経が死ぬ(歯髄壊死)の可能性は低いです。

5. ワイヤー矯正では困難と言われていた歯の移動(奥歯の遠心移動や圧下)が可能となりました。そのため、従来なら小臼歯を抜歯して歯を並べる必要があった症例でも、抜歯を回避することが可能性が高まりました。

こどもの矯正

インビザライン・ファースト

インビザライン・ファースト矯正は、歯の生え変わり時期の成長過程にある患者様のための、透明に近く目立ちにくいマウスピース型矯正装置です。
乳歯と永久歯が混在している、一般的に6~10歳のお子様が対象ですが、適用条件は身体年齢でなく歯の年齢に基づきますので、歯科医院にてご相談ください。具体的には、「6歳臼歯と前歯が2/3出ている」状態になります。

インビザライン・ファーストの治療期間は、約1年半を想定しています。マウスピース型矯正装置を一定期間ごとに交換し、歯列を育成します。
多感な成長過程でも透明のマウスピースを装着することで、目立たずに歯列矯正治療ができます。従来のインビザライン・ファーストは、永久歯列期に近い時期からしか適応できませんでした。しかし、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う1期治療にも適応できるようになりました。

1期治療は、6歳~10歳前後の患者様の顎の発育をサポートし、これから生えてくる永久歯のためのスペースを作り、同時に歯並びを整える治療のことです。
1期治療により、永久歯に必要なスペースを作り歯並びを整えることは、むし歯や歯周病の予防につながり、大人になってからもずっと使い続ける大切な永久歯をサポートします。

効率的なアプローチ

インビザライン・ファースト矯正は、小さな歯にもフィットし、これから生えてくる永久歯用のスペースを確保するようデザインされています。
顎の大きさを広げながら歯並びを綺麗に整えるインビザライン・ファースト矯正。顎の大きさを広げてから、歯並びを整えるという二段階ステップを踏むことが無いので、治療期間が気になる方にもご利用いただけます。

インビザライン・ファーストのメリット

1. 見た目

装置が目立ちにくいため見た目によるストレスが軽減されます。また、治療中でも装置を気にせずお子様の写真を撮ることができます。

2. 痛み

段階的に歯を動かしながら歯並びを矯正するので、痛みが少ないことが特徴の一つです。

3. 素材

歯の移動をサポートするために力を加えながらも、自然な付け心地を追求した独自開発の素材を使用しています。

4. 通院頻度

通院は1~2カ月に1回程度。定期的に担当の歯科医師に治療の進行具合を確認してもらいます。

5. 装着感

口の中の違和感が少なく、矯正装置が外れてしまうなどのトラブルの可能性も少なくなります。

6. 日常生活

取り外し可能なため、好きなものを食べ、普段通り歯磨きをすることが可能です。また、スポーツや楽器の演奏も諦めることなく治療ができます。

機能的マウスピース型矯正装置(プレオルソ)

日本で開発された既製のマウスピースを使用した小児矯正

特徴1:柔らかい

こどもが一番嫌がる硬いプラスチックなものでなく、ポリウレタンの柔らかい素材でできており、装着感が非常に良いので装置を嫌がらずに使うことができます。

特徴2:プリフォーム(既製品です)

こどもにとって歯型を取る(粘土の様なものをお口の中に入れる)ことは非常に高いハードルです。プレオルソ装置は既製品ですので歯型を取る必要がありません。

特徴3:調整が簡単

従来の矯正装置は調整が非常に煩雑で嫌な臭いがしましたが、プレオルソ装置は、熱可塑性(熱を加えることで自由に調整できる)の素材でできており、お湯を使った簡単な調整をすることによりあごを広げたり、個々の口腔内に合わせたりすることができます。

床矯正

床矯正とは、床(しょう)と呼ばれるプレート状の装置を使い、装置についたネジを段階的に絞めていくことで歯列の幅を広げていく方法です。歯列を広げて整えるので抜歯をする必要がなく、装置は取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。特に顎が成長段階のこどもの矯正に適しています。

治療の流れ

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初診カウンセリング 所要時間:30分〜1時間程度

初診カウンセリング

歯科医師がお口のお悩みを伺います。歯列を治したいのか、現在の歯並びにどんな不調を感じられているのか、またどんな歯並びを希望されているのかなど、どんなことでもお聞かせください。
矯正治療のセカンドオピニオンや非抜歯による治療、あるいはリカバリーを希望される方には、他院の診断や既往歴等を伺いながら当院で可能な治療についてご説明させていただきます。
「これから矯正治療を始めたい」という方も、治療のメリットや注意点、必要となる処置、費用のお支払方法など、資料をお見せしながら分かりやすくご説明いたします。
また、お口の中の情報が何もない状態では、患者様一人ひとりの状況に合わせたご説明を行うのが難しいため、当院では初診カウンセリングの範囲内で口腔内診査・口腔内写真の撮影を行っております。かみ合わせの状態も確認したうえでお話をさせていただくことが可能ですので、安心してご相談ください。
矯正治療を希望される方には、精密検査のご予約をお取りいたします。

遠方からお越しの方、またはお急ぎの方へ

  • 初診時にカウンセリングだけでなく精密検査も受けたい
  • 少しでも早く矯正治療を始めたい

という方は、初診カウンセリングと精密検査を同日に行えるようご予約をお取りいたします。
ご予約の際、お気軽にスタッフにお申し付けください。

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精密検査 所要時間:約30分

精密検査

治療を希望される場合、精密検査を行います。
精密検査では、インビザラインによる治療に必要な診査を行います。お口の中の基本的な検査はもちろん、顎や頭部の骨の状態、顔貌の左右差、3D口腔内スキャナーを使用した歯型の印象採得も行います。

むし歯・歯周病の検査

矯正治療は、むし歯がある状態や被せものが取れた状態では矯正治療を始めることができないため、お口の中にむし歯や歯周病などがある場合はそちらの治療を優先する必要があります。
特にインビザラインでは、型取りした情報を元にマウスピースを作製する治療方法です。矯正治療の途中で歯を削ったり、被せものをおこなったりすると治療計画を変更する必要があるため、治療期間が延びたり治療のゴールに影響を及ぼしかねません。
また、歯を支える歯肉の健康状態も重要です。歯を支える歯周組織に炎症がある状態で歯を動かすことはいいことではありません。歯石がある場合も、矯正治療が始まる前に除去しておきます。

レントゲン撮影

レントゲン撮影は、診断を行う上で重要な資料となります。歯と歯の間のむし歯、歯の根の状態、顎の関節や歯の重なり具合など、目では見えない部分の情報を全て明らかにするためです。
当院には、歯科用CTおよびセファログラムといった矯正治療の診査・診断で欠かすことのできない機器を完備しています。特にセファログラムは、矯正治療で主に使用されるレントゲンで、頭部を横から撮影したデータに計測点を置き、上顎と下顎の位置関係、前歯の傾斜角度などわかります。これにより、治療の難易度や歯を動かせる方向や限界を判断することができます。

口腔内、顔貌のカラー写真撮影

矯正治療では、診断時はもちろん治療中や治療後もカラー写真の撮診を行い、治療の記録や比較を行っていきます。口の中とお顔の写真を数枚ずつデジタルカメラで撮影していきます。正面の写真、左右(横から見た)写真、上下の歯のかみ合わせを見るための写真などを撮影します。お顔の写真では、通常時と笑ったときの写真を撮影します。レントゲンでは記録することのできない、唇・鼻・頬などとの調和をチェックするためです。お顔全体と調和のとれた歯並びを目指すために、写真の撮影は欠かすことのできない検査です。

3D口腔内スキャナーによる歯型の印象採得

当院ではインビザラインによる治療の専用口腔内スキャナーを利用して、歯型のデータをとります。
正確な診断と治療計画の立案には1カ月程いただく必要がありますが、簡易的なシミュレーションであればその場で作成が可能です。治療後のおおよその歯並びのイメージをご覧いただくことも可能です。

精密検査後、スキャンした歯型を米国アライン社に送信し、歯列が3Dデータ化されるのを待ちます。数週間後、担当医のもとにアライン社から3Dデータ(クリンチェック)が送られてきますが、これはあくまでAiで自動で生成されたマウスピースのデザイン案のようなものであり、目の前の患者様に合わせて100%カスタマイズされたものではありません。
当院では、アライン社が作製したデータを確認し、1本1本の歯に対して細かな設計の修正を加えていきます。アライン社と何度も修正のやり取りを行い、しっかりと歯並びの改善を見込める治療計画が完成するまでチェック・修正を繰り返します。
ここは、インビザラインによる矯正治療の知識と経験の差がはっきりと現れる部分です。そのため、例え同じような精密検査を受け、同じ機器でシミュレーションをおこなったとしても、医院によって完成するマウスピースの形は全く違うものになります。
患者様の目に見えない部分ですが、安心してお任せください。

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検査結果と治療計画のご提案

検査結果と治療計画のご提案

精密検査の結果を元に、診断と治療計画についてご説明いたします。
・矯正を始める前に必要な治療があるか
・どのように歯を動かしていくか
・アタッチメントをどのようにつけるか
・IPRや抜歯といった処置が必要かどうか
・治療期間はどのくらいかかるのか
・矯正終了時の歯並びはどうなっているか

IPR・・・歯の側面をわずかに研磨して、歯を動かすスキマを作ること
アタッチメント・・・歯の動きを良くするために歯につける白い突起
治療計画の内容は、3Dデータにも反映されるので、画面上で歯列の変化をシミュレーションすることが可能です。1カ月後、3カ月後、半年後・・・数カ月先に、ご自身の歯並びがどのようになっているかということを予めご確認いただけます。
治療についての説明を受け、矯正を希望される方にはご契約、お支払いについてのご案内をさせていただきます。

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ご契約・お支払い

契約書類およびお支払いを確認し、いよいよ装置を発注します。
発注から約2〜3週間で装置が医院に到着しますので、再度ご来院いただき、マウスピースの着脱方法や日頃のお手入れ、装置を交換するタイミングなどについてスタッフよりご説明をさせていただき、最初のマウスピースを装着します。

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治療開始

治療開始

治療期間中は担当医の指示のもと、以下の内容を守るように心がけていきましょう。

①装置は1日20時間を目安に装着する

朝食1時間、昼食1時間、夕食2時間以外は着用する、といったイメージです。長時間マウスピースで歯を覆うことになるため、念入りに歯磨きを行い、清潔な口腔内状態を保つようにしましょう。

②マウスピースを7日〜14日に一度ご自身で交換する(個人差があります)

装置の調整のために都度通院するワイヤー矯正とは異なり、ご家庭で装置をステップ通りに交換して歯を動かしていきます。

③1〜3カ月に1度、担当医による口腔内のチェックを受けること

装置の使用状況、口腔内の状態、歯の動きを確認します。定期的に口腔内の写真を記録したり、必要に応じてIPRやアタッチメントの処置を行います。
治療計画と実際の歯の動きの誤差を見ながら、リファイメント(調整のための追加矯正)で軌道修正を行います。治療計画同様、軌道修正ができるかどうかもインビザラインによる矯正治療の力量の差が現れる部分です。

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治療終了後、保定期間へ

治療終了後、保定期間へ

全ての装置の装着が終わったら、担当医が最終チェックを行います。歯ならび・咬みあわせの確認を行い、問題がなければ、保定期間へ移行します。
リテーナーを装着します。さらに歯を動かす必要がある場合は、インビザライン追加の為の型どりを行います。(リファイメントの場合、別途費用が掛かります)
全てのアライナーの装着完了後、最終的な歯並びおよび咬み合わせなどのチェックを行います。

矯正治療 Q&A

大人とこどもで矯正方法が違うのですか?

矯正治療では、乳歯の有無で治療方法が異なります。永久歯が生えそろわないお子様の場合は、小児矯正として対応いたします。これから生えてくる永久歯が綺麗に並ぶよう、顎の発育に働きかける治療内容となります。全ての永久歯が生えそろっている方は、成人矯正として治療します。口腔内の健康・審美性を高めるために、歯列を整えます。なお、上限年齢に関しましては、残歯数、お口の健康状態によって判断させていただきます。一度ご来院いただき、歯科医師の診察をお受けください。

矯正治療に痛みはありますか?

個人差はございますが、装着して最初の2,3日は歯に痛みを感じます。しかし数日で、お食事等も違和感なく行っていただけます。なお、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正の方が、軽度の痛みで済みます。マウスピース矯正は、歯全体を覆いながら、弱い力で徐々に歯を動かす方法です。歯にかかる力も少ないため、早々に慣れる方がほとんどです。また、ワイヤーやブラケットで口腔内を傷つける心配がない点でも、痛みが少ない矯正方法といえます。

治療に歯を削ったり、抜歯は必要ですか?

できる限り歯を削らない・抜かない治療を信条としています。しかし、症状によってどうしても必要な場合は、患者様の合意の上で行います。

むし歯や歯周病があっても、矯正はできますか?

基本的には、むし歯や歯周病を治療後、矯正治療をはじめます。しかし、むし歯の位置や歯周病の状態によっては矯正が可能なこともございますので、一度ご相談ください。

妊娠中でも矯正はできますか?

治療前の検査にはレントゲン撮影が含まれます。妊娠中の患者様にはご利用いただけないため、検査を含めた治療の実施はご出産後となります。妊娠前に検査がお済みの場合は、そのまま矯正治療を受けていただけます。矯正装置に胎児への影響はございませんが、通院頻度などについては担当医にご相談ください。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いをおしえてください。

最大の違いは、装置の装着方法です。ワイヤー矯正は、矯正期間中、常に装置を取り付けた状態になります。患者様ご自身での着脱は行えません。ワイヤーで直接歯を動かすため、複雑な歯並びの治療にも適用できます。一方マウスピース矯正は、患者様ご自身で着脱いただきます。飲食、歯磨きの際は装置を外していただきますので、日常生活での違和感も最小限となります。複雑な歯並びの矯正にはご利用いただけない場合がございますが、ワイヤー矯正と比べて、歯にかかる負担を抑えた矯正治療が可能です。

差し歯やブリッジがあってもマウスピース矯正はできますか?

ブリッジ・差し歯がある場合も、マウスピースでの矯正は可能です。場合によっては、ブリッジを切断、差し歯の調整などを行うこともございます。実際の処置は、口腔内の状態によって歯科医師が判断いたしますので、ぜひ一度ご来院ください。

歯列矯正はこどものうちに始めた方がいいの?

矯正治療には、永久歯が生え揃う前から治療をはじめる「第1期治療」と、永久歯が生え揃ってから行う「第2期治療」があります。矯正治療の理想的な開始時期は、お子様の歯の噛み合わせ状態や顎の成長具合などによって異なりますので、まずは、矯正医に相談してみることをお勧めします。

治療期間はどれくらいですか?

顎の成長や歯並びによって治療法や治療計画も異なり、またそれに応じて、治療期間も変わってきます。小児矯正治療は第1期治療と第2期治療の2つの時期に分かれ、矯正治療を始める時期によっても治療期間が異なります。

歯並びは今はいいけど、将来悪くなることってあるの?

歯並びは様々な要因により変化する可能性があります。例えばこどもの頃の癖が歯並びに影響を及ばす場合や、噛み合わせに癖があって左右で噛む力が違うといった症状があったりすると、噛み合わせが変化し歯並びが悪くなってしまう可能性があります。

こどもの指しゃぶりで歯並びは悪くなるって本当?

小さいこどもは指しゃぶりや唇を吸ったり噛む癖を持つことがあります。これにより歯や骨に外的な力が加わり、歯並びが変化することがあります。

こどものうちから不正咬合の予防はできる?

こどもの歯並びが悪くなる原因として、むし歯があげられます。そのため、むし歯予防をすることもとても大切です。また、指しゃぶりなどの癖が長い間続くことも不正咬合を起こす原因と考えられていますので、習慣や癖を見直して、早いうちに直せるようにしましょう。

こどもの歯並びで、すき間が多いけど大丈夫?

こどもの歯は人によって差異はありますが、すき間があるケースがあります。これらは将来大人の歯が生えてくるスペースと考えられ、一概に異常とはいえません。ですが、あまりにすき間が広かったり逆にすき間が全くなかったりする場合には、不正咬合である可能性も考えられるので、気になった場合は歯科医院に相談しましょう。